柿の葉寿司は、柿の産地である奈良県五條市や吉野川流域の家々で、少なくとも江戸時代中期頃から親しまれてきたといわれています。その昔、山里にとって海産物や塩は大変な貴重品でした。タンパク源を大切に食べるため、塩鯖を薄く切って一口大のにぎり飯に添え、抗酸化作用や殺菌作用のあるタンニン、ビタミンなどを豊富に含む柿の葉で包んで発酵を促し、保存食としたのです。
(参考:奈良県観光公式サイト「なら旅ネット」)
柿の葉寿司は基本的に夏の食べものなので、鯖とお米で味が決まるといっても過言ではありません。「素材はいいものを使わんと、絶対あきません」と店主。合成着色料や保存料、うま味調味料などを一切使わず、手づくりを心がけています。
特に鯖は寒い時期に味がよくなるので、冬季に水揚げされた「寒鯖」の脂ののったところを使用しています。
新潟県と福井県で育てられたコシヒカリを使用しています。ほどよい粘り気が、鯖や鮭とよく合います。
特に鯖は寒い時期に味がよくなるので、冬季に水揚げされた「寒鯖」の脂ののったところを使用しています。
新潟県と福井県で育てられたコシヒカリを使用しています。ほどよい粘り気が、鯖や鮭とよく合います。
鯖は、開いて中骨を抜き、塩で味つけした後、酢で雑菌を取り除き、切りやすくするため冷凍します。使うときに必要なぶんだけを切り分け、寿司をつくります。柿の葉は、奈良県吉野郡で採れた渋柿「平核無柿(ひらたねなしがき)」の葉を使用。新芽が出てから実を収穫するまでは葉が柔らかく、割れずに使えます。12月~6月は、塩漬けにした葉を使っています。
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